Innovalia MetrologyグループのTrimekは、スペインバスク州自動車業界の主要企業であるMaier、Gestamp,CIE Automotive, Sisteplantと共同で、ACICAEが推進するR&Dプロジェクトを牽引しています。
ACICAEの支援のもと、Innovalia Metrologyは品質管理ソリューション、Gestampは板金、Maierはプラスチック部品、CIE Automotiveは機械加工部品といったように、主要自動車関連メーカーが共同で戦略的プロジェクトを開発し、関連工場で開発されたすべてのコンポーネントの欠陥ゼロ製造の達成を目指しています。
Zeroehunプロジェクトは、製品品質データをプロセス品質データと相関させて後者を最適化し、不良部品を生産しない自動車設計用の品質管理プラットフォームを提供するというものです。また、 Sisteplantが、生産工程運営のための強力なソフトウェアツールにより参加している同じセクターに属しています。
Innovaliaグループの、Unimetrik および SQSもこのコンソーシアムに参加しています。前者のUnimetrikは、機械だけでなく品質管理ツールもデジタル化するためのプロセスの高効率化の役割を担い、 一方でソフトウェアの検証と承認を担うSQSは、このプラットフォームに組み込まれているすべてのアプリケーションが事前に確立された特性に準拠し、データ共有の国際的方法や標準にに沿っていることを保証します。
当プロジェクトは、バスク政府の戦略的Hazitekプログラムの中に構成されており、全体のコンソーシアムに400万ユーロ近くの予算があてられ、そのうち130
万ユーロはInnovaliaグループの開発分になっています。
ソリューションのユーザーはプロセスを、Trimekはデータ品質管理プラットフォームを、Sisteplantはプロセス管理プラットフォームを改善するなど、 各企業は個別の計画も立ててはいますが、現在、共同開発も開始されています。 さらに、このプロジェクトは、AIC(Automotive Intelligence Center)に置かれているスマート工場に新しく欠陥ゼロの製造能力を供給するでしょう。
Trimekは、異なる情報源からの大量の高品質データ処理を可能な限り迅速にかつリアルタイムで改善し、それらのデータをプロセスに関連付けることで、新しい開発を継続し、2020年には新しい品質管理プラットフォームを立ち上げます。「データが全て」とInnovaliaグループの会長、Jesúsde la Mazaは言います。欠陥ゼロ製造を目指し、潜在的な欠陥を機敏に回避するためのデータ収集と分析システムを手に入れることが、 「業界および全てのイノベーションプログラムの優先事項の1つです。」
Trimek、Unimetrik、Datapixelの3社からなるInnovalia Metrologyは、現在のニーズだけに限らず、産業界の将来のニーズにも対応可能な技術を正確に開発出来るだけの貴重で豊富な経験をもっています。
戦略的観点からJesús de la Maza氏も述べていますが、計測と寸法品質を専門とするInnovalia Metrologyは 「差別化された付加価値で市場に参入できる独自ソリューションを生み出し、技術的にも、AICにおいて、大手企業との協力を見据えています。」
実際のところ、先月ビルバオで開催された第15回産業寸法計測国際会議へのInnovaliaの参加は、品質管理および製造工程の改善の分野における高度なソリューションの処方者として、技術開発への取り組みと明確な位置付けを明らかにしています。
海外においては、現在、電気自動車メーカーのKarma Automotive社のデトロイトとカリフォルニアにある二つの工場に、非接触型光学センサーを装備した、車体測定を目的としたツイン型三次元測定機を設置しています。 今後のターゲットを米国・メキシコにあて、販売代理店のネットワークを拡大することによりさらなる企業の成長を目指しています。